インターンを実施するということは、企業側にもコストがかかります。カリキュラムの考案や登壇する社員の稼働、長期インターンの場合は育成や仕事のフォローなど、通常業務外の仕事が増えますが、それ以上に、実施により得られるものが大きいのです。
企業サイドの目的4つをお伝えしましょう。
自社のことをより多くの学生に知ってもらうため
企業は多くの人材に認知され、興味を持ってもらいたいと思っています。知名度や注目度の高い企業であれば、インターンの受入れが無くても人材確保に困らないかもしれませんが、中小企業やローカル企業、競合が多い業界においては貴重な機会です。
インターンを通して自社の魅力や将来性を伝えたり、社風やカルチャーを体感してもらったりすることで、自社に対する学生の熱量を上げ、応募増加につながりやすくなります。
自社の働き方を知ってもらい入社後のギャップをなくすため
「入社前に抱いていたイメージと違った」と感じる人は全体の5割以上いるのをご存知でしょうか。また、3割程度の若手社員が、早期退職してしまう現実があります。
このような事態を回避するため、インターン学生に企業を多角的に評価してもらい、方向性やビジョンに共感してくれる人材を、より多く確保したいと思っています。
優秀な人材から自社へ興味をもってもらうため
インターンに参加する学生は、モチベーションが高い傾向にあります。インターンを通してやる気のある学生と接点を持ち、自社をアピールしたいと思っている企業も多いでしょう。
参加した学生に対し、学歴だけでは見えづらい人間性やメンタル面なども含めて評価し、自社の幹部候補や活躍人材として受入れたい学生がいれば、積極的にアプローチする可能性もあります。
即戦力として働いてもらうため(長期インターン)
企業の規模や業種により依頼される仕事はさまざまですが、長期インターンにおいては学生を貴重な戦力として迎え入れ、実践的なスキルを磨いてもらい、ゆくゆくは採用したいと考えている場合があります。
新卒入社の社員に一から教えるよりも、長期インターンで先行して教育し、経験を積んでもらえば、入社後早く仕事に慣れ、生産性の向上が見込めます。
また、学生が職場に入ることで、周囲に刺激や気づきを与える効果もあるんです。結果として、学生側も企業側も成長につながるということですね。