仕事で活躍でき、プライベートを充実させられ、快適に働き続けられる会社こそが本質的に「社員を大切にする会社」だと分かりました。
では、「仕事で活躍するために」また「プライベートを充実させるために」、会社は社員に対して、どんな支援ができるのでしょうか?
教育制度や福利厚生の観点から、それぞれ解説していきます。
研修・教育制度の充実
「仕事で活躍するために」重要なのが、研修や教育制度の充実です。具体的には、階級や年代に応じた研修やキャリアアップ研修、また先輩社員によるフォロー体制などが挙げられます。
会社が研修・教育制度を充実させる目的としては、
・主体性のある自立した人になってほしい
・自分自身で考え、行動できる人になってほしい
・自ら努力し成長に挑戦し続けてほしい
といった、社員の成長に対する思いがあります。
自主的な勉強でも十分なのでは?そう思っている就活生もいるかもしれません。
しかし、学びの環境を与えてくれている会社は、それだけ社員の価値を高めたいと思っています。つまり、社員を大切にする思いも強い会社といえるのです。
福利厚生の充実
社員のワークライフバランスや働きやすさに関わってくるのが福利厚生です。有給の取得、食事補助、家賃補助などに加え、会社独自の制度を用意しているところも多くあります。
就活生の中には、「福利厚生の充実よりも年収が高いほうがいい」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、福利厚生は将来結婚して家庭をもったとき、家庭に大きく影響します。
たとえば、育休・産休制度。「家事や子育ては女性の仕事」という価値観は過去の話です。女性だけでなく、男性にとっても重要な制度といえるでしょう。
女性は、母親業を優先でき、赤ちゃんと過ごす時間を確保できます。産後も同じ職場へ復帰が可能です。また男性も家事や子育てに参加し、女性と同じように家庭に関われます。
社会人生活は長く続いていく、長距離走のようなもの。福利厚生の充実も、将来設計を見据え、長い目で考える必要があるのです。
ここまで「社員を大切にする」ために会社ができることを
・研修・教育制度の充実
・福利厚生の充実
の2軸で解説しました。
就活生の中には、本当にこんな会社があるのだろうか?結局、大手企業だけの話ではないのか?と、疑問に思う人もいるかもしれません。
教育制度や福利厚生の充実は、必ずしも大手企業に限ったことではないのです。中小企業でも、両方に力を入れているところはたくさんあります。