■氏名 寺田 重哉(テラダ シゲヤ)
■入社年 2002年
■所属部署 株式会社イチネンファシリティーズ
■役職名 代表取締役社長
Q1.現在の仕事について教えてください。
株式会社イチネンファシリティーズは、グループの不動産管理部との位置付けです。管理といっても施設の管理ではなく、主にグループ間で重複する拠点の統合を推進し、営業上のみならず人的にもシナジー効果をもたらし、また、余剰資産を売却する事により収益性のよい事業に資金をまわすなど、グループ資産の有効活用が主な目的です。
Q2.イチネングループのビジョンは「感動」「信頼」「変化」「挑戦」の4つのキーワードで成り立っています。仕事上の成功体験について、いずれかをキーワードに沿って教えてください。
私は「変化」です。
イチネンファシリティーズとして本社建替の件について上げさせて頂きます。旧本社も30年経過し、当初はセキュリティの問題もあって、建替プロジェクトが始動しました。本社建替のコンセプトとしては一つにセキュリティ重視と二つ目にコミュニケーションの活性化があります。本社には、各業務フロアにシナジースポットを、7階にはシナジーテラス、屋上にシナジーガーデンをそれぞれ設け、会社間同士でも気軽にコミュニケーションを図りやすくする設計にしています。シナジーエリアを随所に設けることで他部門を巻き込んでの協働、協業を生みやすくなり、より活発なアイデア・発想が期待できます。また、3階フロアから6階フロアまでの内階段も当初はスペースに場所を取る理由から除かれていましたが、吹き抜けの階段にして解放感を持たせることで、気軽に別階層へ移動しやすくさせる効果があるとして後から設計し直したこともコミュニケーションを図る上で一役買っています。旧社屋にはない新しい職場環境を提供することで働き方にも変化を与え、ひいては組織をより活性化させることができるものと考えています。
Q3.本社ビルを今後どのように育てていきたいとお考えですか。
本社ビルは完成しましたが、イチネンホールディングスの本社、イチネンの本社という縦割りではなく、イチネングループの本社として機能を備えさせていきたいと考えています。イチネングループの社員であれば誰もが気軽に立ち寄りやすくし、新大阪に、伊丹空港に行く際の隙間時間にも効果的に利用できるような本社ビルにさせていきたいです。セキュリティ重視の点から顔認証システムを導入せざる得なくなったことで、利便性が損なわれてしまったかもしれませんが、例えば、本社近くに営業に来たから立ち寄って仕事をするようなサテライトでの利用を広げていくことが今後の課題と考えています。竣工したタイミングで新型コロナウイルスの感染が拡大し、人流が抑制されたため、残念ながら現在に至るまでは思い切った対応はできておりませんが、皆さんも初めての拠点に行った時に、どこで何をしたらいいのか、自分の席が用意されていないため戸惑ったことがある方も大勢いるかと思います。本社ではシナジーエリアを用意し、そのような不便さを払しょくし、どこでも気軽に業務ができる環境が備わっていますので、これからはその利便性を発信し、イチネングループ本社としての機能を活性化させていきたいと考えています。