A.Fさん

株式会社イチネンケミカルズ

研究開発センター 研究企画課

2019年入社

M.T

ポリプロピレン(以下PP)やポリエチレン(以下PE)など、プラスチックに用いる植物由来バイオマス添加剤を開発しています。通常PPやPEは石油由来ですが、バイオマス添加物により植物由来の割合を高くできれば、CO2排出削減につながります。ポイントはPPやPEの物性を損なわずに添加できるか。物性の向上と、適応できるプラスチックの範囲を広げていくための研究に打ち込んでいます。

01
入社のきっかけは?

一番の理由は、工場向け製品だけでなく、BtoC製品の開発製造にも力を入れていることです。たとえば、当社のくもり止めクリーナー「クリンビュー」は手軽にホームセンターで購入し利用できます。実は、同じような一般の消費者向けの製品を扱っている化学メーカーは多くありません。自ら開発した製品が身近な人たちの生活に役立っている。そんな将来に期待が膨らみ、他の化学メーカーでは味わえない喜びを感じられると思いました。

02
これからの目標

プラスチックの種類は、無数にあります。そのすべてにバイオマス添加物を適合できれば、カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に大きく貢献できます。私たちの目標は、バイオマス添加物の開発によってひとつでも多くの石油由来のプラスチックを減らすこと。さらに今後は、マクロプラスチックの問題にアプローチできる研究にも取り組んでいきたいと考えています。地球環境に対して「プラスチック=悪者」ではなく、「味方」になれることを示したいです。

03
とっておきのエピソード

バイオマス添加剤、ポリスチレン(以下PS)とは相性が悪いというのが暗黙の常識のようになっていました。ただ、それは頭の中の仮説で、実際に二つを混ぜ合わせたときの結果は誰も知りませんでした。やってみる前に、結論を出すのはやめよう。そんな思いからPSへの添加実験を試みると、考えていたよりも相性が悪くないことがわかりました。PS用の添加剤開発への道が拓き、今まさに実験を重ねています。机上で終わらず、手を動かして答えを出すことが、何よりも大事であることをあらためて感じました。

成長した姿GROWING UP

Before
Before

学生時代は、先輩方が代々積み上げてきたものをベースに研究をしていくスタイルでした。いわば「1」を「1.1、1.2…」に変えるような研究でした。

After
After

バイオマス添加剤の開発は、イチネンケミカルズにとって新しいチャレンジです。学生時代のように誰かが築いてきたものがない、真っ白な状態からのスタート。プラスチックの専門知識も、測定器の扱い方も、何もかもゼロから始め、研究実験のかたちを築いていきました。これまで経験したことがない挑戦に戸惑いもありましたが、一歩ずつ前進していくことで、「0」を「0.1、0.2…」に変える能力が確かに身についてきた実感があります。

休みの日の過ごし方DAY OFF

休みの日の過ごし方

お酒が好きなので、酒屋やバーをめぐって、いろんなお酒を楽しんでいます。今はコロナ禍で控えていますが、いずれは気に入りの酒屋やバーを見つけたいです。それと、ランニングやサイクリングなどで身体を動かすことを習慣にしています。

就職活動中のみなさんに一言

就職活動中のみなさんに一言MESSAGE

入社してから人間関係で不安を感じたことは一切ありません。イチネンケミカルズの職場には誰とでも分け隔てなくコミュニケーションできる方しかいないのでは!と思うほどで、新人や他部署の人にも温かな会社です。なので、垣根を越えた意見交換も活発で、そこから研究の大きなヒントも生まれます。一人ひとりの挑戦をみんなで支え合う会社だからこそ、ぜひ皆さんも挑戦への思いを私たちにぶつけてください。